片付けられない女から断捨離女子へ変わったきっかけと経緯について。




わたくし恥ずかしながら汚部屋に住まう女子でした。

きっかけさえあれば変わるんだよね。不思議。

断捨離やミニマリストという言葉が世に普及して久しい昨今。

かつて私は、散らかった部屋に住む片付けられない女子でした。

そんな私がある小さな出来事をきっかけに少しずつ少しずつ断捨離女子へと変わっていった経緯について段階的に経験談をお話します。

片付けられるようになりたいと思っている女子を勇気づけられたらこれ幸い。

【Step0】汚部屋に住む片付けられない女だった時代の生活

高校を卒業し、進学の為に札幌へ出てきたいこ。

初めて一人暮らしを始めた夜は、期待と不安で眠れなかった。

だけど次第に慣れ始め、バイトや遊びに明け暮れるようになると寂しさなんてどこへやら。

最初は料理も頑張っていたのに、どんどん部屋から徒歩1分のコンビニにばかり頼り始める。

テーブルには食べた後のカップラーメンの空容器がそのままなんてこともざらにあった。

その頃いこは古着にはまっていて着もしない服をたくさん買い込んでいて部屋の中はまさにカオス状態。

【Step1】汚部屋女子から脱出する最初の小さなきっかけ

変わったきっかけはたまたま読んだ本。キッパリ!―たった5分間で自分を変える方法 (幻冬舎文庫)という本。

読んだのはかれこれ10年以上前なのでどんなことが書かれていたか具体的にはあんまり覚えてないんだけど、いわゆる『How to 整理術』のようなものではなくて、ひとつひとつ日々の小さな事を丁寧にこなしていくこと、その積み重ねでだらしない女がきちんと女に変わっていった著者自身の経験をマンガでわかりやすく示している本。

確か、「靴を揃える」とか「お花を部屋に飾ってみる」とかそんな感じ。

当時のいこには、魔法のような本で目からウロコがぼろぼろ落ちる落ちる!!

でもほんとにそこに書かれているひとつひとつは確実にだらしなさの芽を摘み取り、きちんとの種を蒔くことなんだと試して、痛感した。

そこからO型の大雑把は直らなくとも、部屋をきれいにするという習慣は身についた。

この段階でまずは汚部屋女子から普通のそれなりに整理整頓できる女子まではきた。

かといって、物を減らすところまでは至らなかったなー。

【Step2】物が多い事の不自由さに気付く

旅に出る度、身の重さに気付く

そんないこは今まで生きてきた中で、海外逃亡(ワーキングホリデーや長期海外旅行)を3回している。

その度に一人暮らしの部屋を引き払って、大事な物は実家に預けバックパック一つで旅に出るのだ。

まず、部屋を引き払う段階で嫌でも自分の物を必要なものか、はたまた不要なものかをふるいにかけなくてはいけない。最初の海外逃亡では『要らないものを捨てる』と言う発想がなく、全てとりあえず実家に送っていた。

そしてまた帰国して部屋を見つけると実家に預けていた荷物を全て新居に運び込み…ということをしていた。

でも、初めての海外逃亡でオーストラリアをバックパックで旅したときに、重い荷物って本当に邪魔、ということと、人間はたくさんのものに囲まれて生きているけど、実際こうやって旅に出てみると本当に必要なものってすごく少ない、ということに気付く。

初めての海外旅行や国内の長めの旅行なんかだと、あれこれ心配して予備の『もしもグッズ』を必要以上に詰め込んで、気付くと荷物の量がとんでもないことになっていたという経験はみなさんもあると思う。

でも、あればあったで便利なものも、無ければ無いで代用できるか、なくてもなんとかなるものもたくさんあることに気付くのだ。

そうやっていこは旅をする度に、生きていくのは身軽な方が楽だなという考えになるに至ったのです。

【Step3】断捨離ガールへと一気に加速。物が多いと気が散る!!

岡山にいたとき、同じアパートに住んでいた『片付けられない選手権岡山第二位』くらいの岩井ちゃんという女の子が例のごとく海外逃亡を企て、そのアパートから近々出て行くことに。

岩井ちゃんはいこもぶっとぶくらいの片付けられない女子で、その部屋を出て行く3日前にさえ安定の強盗に入られたような部屋をきちんとキープしていた。

そんな岩井ちゃん、服や本を処分する時間がないと言う。「売れる物もあると思うから」といこに服の入った3段クリアケース×2と本棚丸ごとを置いていった…。

もったいない病のあるいこはそのまま「こんなものいらね!!」と捨てることが出来ず、そのうちリサイクルショップに持ってこーと思いながら半年くらい過ぎたのだ。

その時に感じたこと。半年放置したいこも、ずっと忘れていたわけではなく、めんどくさかっただけなのだ。

なのに、完全に忘れ去ることは出来ず、いつもそのクリアケースの中の服の一枚一枚、本棚の本一冊一冊のそれぞれに細い糸一本一本でひっぱられているような気がいつもしていた。

集中して何かをこなそうとすると、その無数の細い糸が背後からくいっくいっとしてきて物事が捗らない。

ある時、いこ自身のどこかの糸が切れて猛烈に岩井グッズを処分した。

すると半年間呪われてたんだなってことがわかるくらいにすっきりしたのだ。

持たない暮らしって大事、と本当に思った瞬間だった。

【Step4】東京で持たない暮らしを目指して…

岡山で魚や野菜をもらったりと、昭和の古きよき時代のような暮らしをしていたいこ。

もともと北海道のど田舎出身で、都会より田舎の方が全然好き。

都会ってほら、オシャレしなきゃいけないじゃん?

いこもともとオシャレじゃないし、なんだったら旅のぼろぼろの服とかがこなれた感が出てて好きだったりするのよ。でも、都会じゃそれ通用しないんですよ。

もうね、服とかも全然ないから少しは買いに行きたいと思うんだけど、どこに買いに行っていいかわかんないし。

練馬区民のいこは緑の多い地域でなんとか東京暮らしをしているけどさ、新宿なんか行こうものなら、もうストレスMAXですよ。

今のところ練馬の新居はすっきりとしている。物も増やす予定は無いけど長年住んでいると知らず知らずにモノが溜まっていくんだろうな…。

いこは要らないものは人生の節目(主に海外逃亡)で処分してきたけど、これから穏やかな結婚生活が続くとしたら要らないモノは増えてくんだろうな。

今考えているのは月一段捨離の日。

モノを減らすと物事に集中出来るから。

東京でも物欲に支配されず、いこ自身の内側に幸せを見出せるように日々精進するのだ。