ブランケット症候群の原因は?我が家の幼児の安心毛布事情。

ブランケット症候群の原因は? 我が家の幼児の 安心毛布事情。




うちの3歳と4歳の年子幼児の安心毛布について

ライナスの毛布、ブランケット症候群、安心毛布など呼ばれ方はいろいろあれど、肌身離さず持っている精神安定の為にかかせないグッズについて、我が家の年子幼児の安心毛布事情についてお話します。

ブランケット症候群の原因は?愛情不足?

特定のタオルやブランケット、ぬいぐるみに執着する状態をブランケット症候群やスヌーピーの毛布が手放せないキャラクターライナスになぞらえてライナス症候群と呼んだりする。

心理学的にはその執着の対象となるものを「移行対象」と呼ぶそう。

「移行対象」は、「分離不安」に対して現れる防衛手段だといわれています。

「分離不安」は、乳幼児が「母親など養育者から離れる際に感じる不安」のこと。ほぼすべての子供で起こることですが、いったん離れたとしても養育者は戻ってくることを子供が学習すれば自然に治まると言われています。ただ、中にはこの分離不安を感じているときに安心感を得るために移行対象を必要とする、つまり一般的に「ブランケット症候群」と呼ばれる状態になる子がいるのです。

移行対象は母親の代理物と考えられており、毛布のように柔らかいものや肌触りがいいもの、温もりを感じられるものが選ばれます。欧米では毛布やぬいぐるみが一般的ですが、日本の子供ではタオルやタオルケットの場合も多いようです。

【医師監修】ブランケット症候群って何? 子供の症状と3つの対処法より引用

ブランケット症候群は治した方がいいのか?

私自身あまり気にしておらず、「小さいこどもはみんなお気に入りのタオルかなんかを持つものなのだ」くらいの認識でいたけれど、調べてみるといろいろな意見があることを知った。

成長過程で起こる健全な症状のよう。掲示板などにもたくさんのブランケット症候群だった子を持つ母が投稿していたけれど、大体は大きくなるにつれてなくなる症状なので過度な心配はしなくてもよいとされている。

流石に小学生、中学生、それよりももっと大きくなった時に外出時までに肌身離さず持っていないといられないというのは日常生活に支障をきたす為、対処法を考えた方がいいとは思うけど、幼児期の家の中のことであれば心配することもなさそうです。

私の知人には堅めのシーツの模様の浮き上がっている部分をがりがり触りながら寝るのが好きという女の子もいた。その子にとっては小さい時からの習慣で寝る時の入眠儀式のようになっていたのかと思う。

我が家の安心毛布事情

我が家の安心毛布事情

我が家の4歳男児の場合

我が家の上の子のブランケット症候群としてのピークは下の子が生まれた直後のタイミングだった。下の子が生まれ、環境が激変する時に自分の心を落ち着かせるための行為だったんだなと今振り返って思う。

1~2歳くらいまでの間、ガーゼブランケットが一番好きで、ある時期はあらゆるタグに執着していた。着ている服のタグをずっと触っていたり、お気に入りのブランケットのタグをしゃぶったりしている時期もあった。

妹が生まれる時期の前後は特定の毛布はもちろんのこと、それに加え大きな毛布やガーゼブランケットなどあらゆる毛布やタグに執着していた。

4歳になった現在は赤ちゃんの時期から使っていたガーゼブランケットへの執着はおさまり、これまた赤ちゃん時期から寒い時期のねんねの時に使っていたフランネルの毛布を肌身離さず大事にしている。

この毛布は「ふかふかもーもー」と呼ばれ、もはや擬人化され、彼にとっては友人のような存在となっている。

私が不用意に踏んづけてしまおうものなら「もーもーが痛がってる!もーもーに謝って!」など。

流石にどこに行くにも肌身離さずという感じではないが、3歳になりたてくらいの頃、長めの帰省をした際のこと。かさばるので持っていかなかったことがあり、帰省から戻った後に2週間ぶりに再会した時の感激の様子はすごかった。うっとりとした様子で頬をすりすりしながら愛情深く抱きしめていて、そんなにも大切な存在なのかということを目の当たりにした。

また、今回の年末年始の帰省の際は前回のことがあったのであらかじめ実家に送っておいたのだけど、受け取るタイミングを逃してしまい実家に着いたその夜はもーもーなしの夜を過ごすことになった。

次の日の日中、荷物が届きもーもーと再会した時も、もーもーと共に寝室に行き、誰も入ってこないように言付け2人の時間をしばし堪能していた。

そっと覗いてみると布団に横になりもーもーを抱きしめてぼーっとしていた。

誰にも介入できない2人の絆があるんだな、と感じる出来事だった。

今では寝る時くらいでだいぶ執着心はおさまっているように感じるが、それでも心の友として大事にしている様子がうかがえる。

ぬいぐるみでお世話遊びをする時にもこのもーもーをお布団に見立てたりと何かと活躍している。

我が家の3歳女児の場合

こちらは2人目あるあるで申し訳ないが、いつから執着し始めたかの記憶が曖昧で気付いたらガーゼブランケットに執着する子になっていた。

エイデンアンドアネイのガーゼブランケットのキリン柄とプーさん柄の2つが大事で、メインはキリン柄、サブがプーさん柄で通常は2枚持ちで日常生活を送っている。

こちらは「きんたんもーもー」という「キリンさんもーもー」と呼べない頃からの名で親しまれているが、サブのプーさん柄も「もうひとつのきんたんもーもー」という名前となっている笑

「キリン」と呼べるようになった今も「きんたんもーもー」はもはや固有名詞として定まっている。

兄に比べてまだ執着心が強く、叱られた時やお兄ちゃんにいじめられて悲しくなった時など精神安定を求める時にすぐにこのきんたんもーもーを探して抱きしめる姿がよく見られる。

その他眠くなった時は必ず2つ持たないと気が済まず、夜途中で起きた時も必ず探す。

我が家にはエイデンアンドアネイのガーゼブランケットが執着しているもの以外に2枚あるのだが、暗闇で違うものを渡しても匂いや手触りでわかるようで「これきんたんもーもーじゃない!」と絶対に騙されないのがすごい。

ブランケット症候群の年子の保育園通い

我が家の場合はブランケット症候群が発動するのは家の中のみで、保育園に持っていくと騒ぐようなことはそうそうない。

時々、保育園送迎時に冬の寒い時期なんかは防寒を兼ねて持って行きたい!といういうこともあるが、自転車でお別れだよ!と伝えるときちんと約束を守って気持ちを切り替えることが出来る。

さいごに

振り返ると私にも小さいころお気に入りのバスタオルがあった記憶がある。寝る時まで肌身離さずという存在ではなかったが、家にある(いる)となんとなく安心する存在。

ブランケット症候群は症候群と名はついているけれど、健全な成長の過程に現れるものということなのでこのまま暖かく見守っていこうと思う。