里帰り出産を機に実家の断捨離を決行 – 母の微妙な変化

里帰り出産を機に実家の断捨離を決行 - 母の微妙な変化




どうも。いこ です。

いこは昨年第一子である長男を出産しました。

実家で里帰り出産をするにあたり、きれいな家で赤ちゃんを迎えたいと思い決行した断捨離についてのお話。

母の意向を無視した行動もあり、いこの行動に関して賛否両論あるのは百も承知ですが、ひとつの事例としてご覧ください。

また、断捨離に伴う罪悪感を掘り下げると見えてくる自分の価値観について考察した記事についてはこちらを読んでみてください。

きれいな家で赤ちゃんを迎えたい

第一子を出産するにあたり、里帰り出産を決めた。

しかし、いこにはひとつ気がかりなことが。

それは、実家に物が多すぎる、ということ。

実家に帰るたびに物が多くて気が散るというかエネルギー持ってかれるというかそんな心持ち。

赤ちゃんを迎える為に家を清めたい気持ちがすごくあった。

身体は重いが、安定期に入っていて気力は充実しているし、何よりもどこにも行けないど田舎で暇すぎる。

そういう気持ちで断捨離をすることを決心した。

というか、いこにとってはごく自然な流れだった。

母にとっては晴天の霹靂かもしれないけど笑

断捨離したもの

約1か月かけて少しずつ場所を決めて断捨離していった。

断捨離したもの一覧をまとめてみました。

食器棚

ここが一番ボリュームがあって時間がかかった。昔ながらの重厚で大きな食器棚がリビングにひとつ、キッチンにひとつ、計ふたつあり、そこにびっしりと使いもしない食器が詰まっていた。

いらない食器が詰まっている為に、いつも使っている食器達をしまうスペースがなく、食器洗いのかごに積まれたまま。

つかうときはそこからまた取り出して、という矛盾。

背が高く重厚な食器棚はただでさえ高圧的なのに、積まれたたくさんの食器。

見ているだけで疲れてくる。エネルギーを吸い取られるような気がして、長年我慢していたけれど、この里帰りを機に大規模にやってやろうと決意を新たにする。

まずは母に食器棚を整理することを宣言。母はもちろんあまりいい顔はしない。

あまりにもガンガンやってしまうと発狂する恐れがあるので、まずは少しでも欠けているお皿などを確認しながら捨てていく。

母はだいぶいこに対し疑心暗鬼になっているようで、少しでも何かが見当たらないと「あんた、また捨てたんじゃないだろうね!?」と鼻息荒く詰め寄ってくるような状況だった。

湯呑みやグラスなんか、本当に何十人接待するんですか、あなたというくらいあってまずは食器棚から一時保留としてつかわないものは物置に移そう、つかうときが来たらいつでも取り出せるよ、という第一ステップをとったものもある。

タッパー類もかなりの数。必要なさそうだけど明らかにぼろぼろのものを除き、他は保留とした。

大きな食器棚×2をすべて整理するのに少しずつやったので短く見ても10日はかかったと思う。

リビングの方の食器棚は生活食器というよりは飾りの食器を収納してあるけど、きれいに並んでいるでもないし、セットのものがばらばらに置かれているし、何よりも量が飾るにしてもキャパオーバー。

それに加えて一角はちょっとした書類や何に分類していいか悩むような小物などの一時避難場所になりわけのわからないものがたくさん。

こまごましたわけのわからないものは捨てて、食器も揃っているものと、飾っておいて、まあ映えるかな、というもの以外は捨てるか物置行き。

キッチンの棚や棚まわり

包丁の数のえげつないこと。鍋もしかり。

使っていない包丁は確か18本程(!!!)見つけて捨てた。

パン切り包丁、研げばまだまだ使えそうなしっかりした出刃包丁もあり、捨てるのももったいないかな、と思ったが今つかっているステンレスの文化包丁しか使っているのを見たことがなかったため、一応断って全て捨てることにした。

仕事中の母には「使ってない包丁捨てまーす」と一応連絡を入れる。

自治体のごみ捨てルールにのっとり、包丁の歯に危なくないようにビニールテープを巻いて更に包丁同士もビニールテープでかなりしつこくぐるぐる巻きにして専用のごみ袋に入れ、燃えないごみの日を待つために一旦物置に移動した。

その日、仕事から帰った母は一斤の食パンを買って来ていた。

「あんた!!パン切り包丁どこやった??!」鬼の形相。

「あー、物置にあるよ。もう他の包丁と一緒にぐるぐる巻きにしちゃったよ。

もうめんどくさいから新しいの買おうよ。」とがさつないこ。

母ブチ切れ。その日は、それ以降母と口を利かなかった。

次の日の朝、起きると朝ごはんに昨日買ってきたパンが。

わざわざパン切り包丁をかなりしつこくぐるぐる巻きにした包丁群から救出してきたらしい。

「普通の包丁でパン切ってみなさいよ!捨てる時はちゃんと聞いてよ!」

と。これはいこの失敗でした。

続いて調味料。

いろんなところに調味料が収納されていて、きっとどこに何があるかなんて把握できていない。

そんなだから賞味期限が切れているものもたくさんで、がんがんに捨ててやった。

スプーン、フォーク、ストローいろんなところにばらばらにしまってある(もはやしまっているという表現でいいのかもわからない)

あっちにもスプーン、こっちにもスプーン。そしてこんなところからもスプーン、という状態。

スプーンもフォークもどこの貴族か、という程大量にある。

しかも年代物で何とも言えない鈍色。

カトラリー系も実家にこども達家族が全員集まって足りる数を残し、すべて燃えないごみとさせてもらった。

必要な数のカトラリーが整然と並んでいる様を見ていこは悦に入る。

母親はぶつぶつと文句。

冷蔵庫

冷蔵庫に関しては過去何度も挫折してきた。

現在父は長期の単身赴任中の為、普段は一人で生活している母。

大きな冷蔵庫にパンパンに食材が詰まっている。

冷蔵庫の中はこぼれた何かの汁が固まってこびりついている。

食器棚よりも母の拒絶反応が強かったのが冷蔵庫だった。

まずは、ラップがしてあるお皿や何か入っているタッパーなど、明らかに賞味期限が切れている、というか原型をとどめていないようなものなどはがんがんに捨てる。

毎日少しずつ、ここからここ、という感じで区切って片付けていく。

冷凍庫にはかなり年代物の食品も入っていた。

いつ冷凍したのかわからないようなものに対しても母は「食べるから捨てないで!!」と発狂寸前。

冷蔵庫を片付け始めるとかなり機嫌が悪くなるため、母が仕事に行った後に毎日少しずつ減らしていった。

野菜室なんかは上の方しか使わず、下に行くにしたがって怖い事になっていて片付けるこちらもかなり勇気が必要だった。

実家の冷蔵庫は一番下が野菜室になっているが、仕切りなんかがないのに深い為、うまく収納ができず食材も管理できていないようだったので100均でいくつか仕切りかごを買って設置してあげたら母もまんざらでもない様子だった。

賞味期限が切れた食材をすべて捨て、庫内も全部拭き上げて完了。

母もすっきりした冷蔵庫には嬉しそうだった。

押入れ

亡くなった祖父母の着物や小物など。布、カーテンシーツなどがたくさん。
何故か大きなプラスチック容器に入った大量の椎茸の乾物も出てきた。

衣類収納ケースもたくさん。段ボールに入った衣類も。

こちらは母の思い入れがあるものもないようで、「まあ好きにして。」と言った感じ。

自治体で古着や古布回収もあったので、売れもしないような服は自治体窓口へ持っていく。

飾られた賞状の数々

祖父母の賞状が仏間の壁にたくさんかけられている。

赤ちゃんを迎える精神になっているいこは、とても敏感になっていて、上から落ちてきそうな物が怖くて気になってしょうがなかった。

最初はほこりの被った賞状の額を綺麗に拭いて再度壁にかけなおしていた。

けれど、額の面材がガラスだということを知り、アクリルならばまだしも万が一何かあって落ちてきて割れたりしたら…と想像して本当に怖くなってしまい、後日撤去した。

その他こまごましたもの

カーテンのフック、古切手、変な置物、どこのかわからない大量の鍵、よくわからない古い薬、もう使っていない家電の取扱説明書、大量の紙袋。大量のカセットテープ。昔の化粧品。

保留にしたもの

もはや誰が写っているのかわからない大量の写真。

断捨離中に見えた母の心の微妙な変化

そんなこんなでいこのドタバタ断捨離は母親が発狂しないギリギリ、かついこも納得できるラインで終わらせることにした。

本音を言えば、まだまだやりたいところはある。

けれど里帰り出産で、きれいな家で赤ちゃんを迎えたいのは母も理解してくれたものの、この先実家に住み、実家で生きていくのは母自身。

母が断捨離が必要ないと言えば必要なかったのかもしれない。

基本いじられたくない母だが、決めたら何をいっても聞かないいこの性格も知っているし、断捨離への決意の固さを見て今回はかなり静観していた。

しかし前述の通り、喧嘩もあった。

いこの飽くなき断捨離への熱意を見て、母は別のことを考えていたらしい。

自分の老い先が短く、終活しろというメッセージとして捉えていたようで、そのことを聞いたいこは少し申し訳ない気持ちになった。

母が仕事から帰ってくる度、本日の成果を報告していて、あきれながらも何とも言えない複雑な心境を見てとった。

触らないで欲しいという気持ちと、目に見えて美しく整理整頓された箇所を見てまんざらでもない気持ちの絶妙なブレンド。

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まとめ

結果から言えば、実家はかなりのものを断捨離し、軽くなり、いこは清々しい気持ちで出産することができた。

しかし、今回の断捨離決行のやり方はいこの自分本位だったことも自覚している。

それでも母がすっきりした家に何かを感じている様子もあり、時には自分から「ここもやろうか」という発言も出る事もあった。

物を少なく持っていたいといういこのエゴではあるけれど、少しでもその景色やシンプルでいることの居心地のよさを感じてもらえたら嬉しいなと思う。

以上、【里帰り出産を機に実家の断捨離を決行 – 母の微妙な変化】でした。