断捨離がうまくいかないのは授かり効果が原因だった?

断捨離がうまくいかないのは授かり効果が原因だった?




エッセンシャル思考という本を読んでいる。

エッセンシャル思考とは本質を見極め、一つの目標に注力し大きな成果を得る為に、不要を取り除く思考術。

最高のパフォーマンスで目標を達成する為に気が散る要素を出来るだけ排除し、自分の人生をコントロールする思考術であるが、仕事や家庭、人生どのフェーズでも役立つ本。

その本の中に書いてあることを読んで断捨離がうまくいかないのは授かり効果が原因かも?と行き当たったので紹介します。

断捨離を阻む授かり効果とは

断捨離を阻む授かり効果(保有効果とも言うがここでは授かり効果で統一します)とはタダで手に入れたものさえ、一度所有してしまうとその物に実際以上の価値を感じる傾向にある心理のことをいう。

物に対してだけでなく、恋愛などの人間関係にも作用する。

エッセンシャル思考の本の中で紹介されていた授かり効果についての実験が以下。


ノーベル賞を受賞した心理学者のダニエル・カーネマンが、授かり効果に関するおもしろい実験をしている。カーネマンらは、ランダムに選んだ被験者の半数にマグカップを与え、残りの半数には与えなかった。


マグカップをもらったグループ(つまり所有しているグループ)は、「いくら払ってもらえばそのマグカップを手放すか」という質問を受けた。残りの人は「そのマグカップを手に入れるのにいくら払うか」という質問を受けた。


その結果、マグカップを持っているグループの答えが最低でも5ドル25セントだったのに対し、マグカップを持っていないグループの答えは2ドル25セント~2ドル75セントにとどまった。


所有しているという理由だけで、何の変哲もないマグカップの価値が3ドル分も高く感じられたのだ。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする / グレッグ・マキューン

断捨離に授かり効果が及ぼす影響

上記のマグカップの実験を見てわかる通り、所有しているというだけでかなりフィルターを通してものを見ているのだ。

当然、授かり効果によって所有しているだけで価値が高く感じられるとなると断捨離にも影響してくる。

捨てようと思っては「いや、これは(好みじゃないけど)いいものだし…」と授かり効果がストッパーになり、結局思ったほど断捨離がすすまなかったということは振り返ってみるとわさこ自身も経験していた。

特に所有しているものに対して実際以上の価値を感じる授かり効果に加えて、誰かからもらったものだったりすると輪をかけて、捨てられないマインドに拍車がかかる。

授かり効果で断捨離できないもの

授かり効果によって断捨離出来ないものは人によってさまざまだとは思うが、わさこは特に以下のものを断捨離する時に迷いが生じる。

  • 人からのプレゼント
  • ちょっとした景品、ノベルティ
  • 紙袋、レジ袋
  • 要らないけど使える食器
  • 書き味が悪いけどまだインクの残っているペン。

文字で書いてみてみると、全然要らない。

でも、捨てるとなると「いや…捨てるのはもう少し待ってから…」という気持ちになってしまうのが不思議。

わさこ家では3月は3か月に一度の断捨離月間。

ここ数日断捨離をすすめているわけだが、捨てるか捨てないかを選択する時にどんなものでもやはり葛藤がある。

モデルハウスを見に行った時にもらった、建設会社の焼き印が施されたコースター。
何度も捨てようか逡巡した挙句、「やすりで削って焼き印消したらこどものおもちゃ何か作れるかも…」という気持ちで捨てずに保留を繰り返していた。

いただいたというだけで捨てられない好みじゃないマグカップ。

何かの景品でもらったタッパー。
好みじゃないキャラクターが描かれたふたがついていて、全然使う気が起きないし、タッパーなんて余るほどある。要らないのだ。でも捨てられない。

何かのアンケートに答えたお礼として書き味の悪いボールペンをもらい、まだ書けるからとたくさん粗悪なボールペンがたまっていく。

何かの景品としてキティちゃんのぬいぐるみももらったはいいが、好みじゃなくて全く不要なのに「まっさらで綺麗なので捨てるのもな…。誰かぬいぐるみ欲しい人が出てきたらあげようかな」という気持ちでもう3か月はわさこ家にいる。

下手をしたら、パンフレットの類までタダでもらってきたはずなのに、「有益な情報が載っているかもしれない。一通り目を通したけど、後で見返したくなった時に手に入らないかも…」なんて気になってきて捨てられない有様なのだ。ていたらくだ。

どんなものでも一度所有してしまうともったいなくて捨てられない。

2016年の手帳を処分する時に読み返したある日の日記の中にこう書いてあった。

「土鍋が割れていたことに気付いて捨てなければいけなくなった時に心が喜んだことが印象的な一日。捨てる理由がなければろくに物が捨てられないということだ。」

ずっと同じように感じながらもものを捨てられずに生きているんだなぁ、と。

授かり効果とは本当に困ったもんだ。

授かり効果を認識した上で断捨離をするメリット

授かり効果という言葉についても、その心理そのものについても初めて知ったけれど、これを認識しているのとしていないのとでは断捨離に向かう姿勢が変わってくるような気がする。

確かにむやみやたらに物を捨てるのはもったいない。それが普通の心理。

でも「捨てようか…捨てまいか…」と何度も考えること自体がエネルギーの消費になるところに「授かり効果というフィルターがかかっているのよ」と認識することで全くのゼロベースとまではいかなくとも少しは冷静にモノと向き合えるのではないか。とわさこは考える。

授かり効果という心理バイアスが認識することで弱まるのではないかということだ。

授かり効果を認識したうえで断捨離をしてみた

さて、授かり効果という心理を知ったわさこですが、それを踏まえた上で断捨離に挑んでみた。

結果、かなり多くのモノを処分することが出来た。

先述のコースターや要らない食器、しょーもないペンなどはもちろん、それ以外にも目が覚める想いで、「なんでこんなものを持ち続けているんだろう?」とどんどん処分した。

自分が所有するものは実際の価値より高く感じられるというのは実際にとても感じたし、それを認識したうえでの断捨離は普通にひとつひとつモノと真摯に向き合うよりもエネルギー消費が少なく、スムーズに行えることができた気がする。

あなたが持っているそれ、本当に必要ですか?

っちゅーお話でした。