どうも。いこ です。
今までいろんな仕事をしてきたが、全く自慢にならないが一番長く続いたのは飲み屋のねーちゃんだった。
田舎から出てきたあか抜けない田舎娘。そんなブスがキャバクラで生き残る為に身に着けた処世術は、今振り返っても長い人生を生きていくに於いて無駄なことは何一つなかったと断言できる。
本日はブスがキャバクラで生き残る為にするべきたったひとつのことについてお話しようと思う。
尚、「ブス」という表現に不快感を持つ方はこの記事はお読みにならない方が良いかもしれませぬ。
ブスがキャバクラで生き残る為にするべきたったひとつのこととは
いこが15年近く飲み屋で働いて出した結論「ブスがキャバクラで生き残る為にするべきたったひとつのこと」は以下。
それはズバリ、女にも男にも好かれる人間力の高さを持つことだ。
その為にいこは女という土俵から降りた。
一緒に働く同性に嫌われていてはブスがいられる居場所はない。
飲み屋とは時に女同士でバチバチやる嫉妬渦巻く世界でもあるからだ。
かといって女に嫌われずとも男(お客さん)にもある程度は好かれなくてはこの業界では残っていけない。
- 女に嫌われないこと
- 男にもある程度好かれること
ブスのいこは悩んだ。
どうすれば、いこはキャバクラで生き残ることができるのか。
そう。それは女という土俵から降りること。
いこは人間力で勝負するために女という土俵から降りた。
これはいこが編み出したものであって誰にでも当てはまるとは限らない。
しかし、15年の経験から出た答えなのでそれなりの参考になるものとは思う。
どうしてそういう結論になったかはこれからお話しようと思う。
飲み屋で働くしか生きる道はなかった。
まずは、どうしてキャバクラで働くことになったのかをお話させていただこう。
いこは、貧乏な家庭に生まれ育った。
高校を卒業し、北海道の片田舎の親元を離れ、車で1時間半の札幌の学校へ進学したいこ。
意気揚々と新生活をスタートさせるも最初のひと月で仕送りが止まってしまい、一人暮らしの家賃を含むすべての生活費を自分でなんとかしなければいけない状況になってしまう。
水商売に偏見を持っていたいこは、飲み屋で働くなんて選択肢は毛頭なく、一人暮らしの家の近くのバーミヤンでしこしことバイトに精を出した。
しかし、バーミヤンでいくら頑張って働いたところでお給料は家賃を払ったらなくなってしまう程しかもらえず、生きていけないことに気付く。
大家さんに「家賃が払えません…少し待ってください。」と泣きながら伝えた時は生まれて初めての感情が込み上げた。
背に腹は代えられぬといこは一念発起し、バーミヤン週5の他に空いた曜日2日を友人に紹介されたスナックで働くことにしたのだ。
そこから、いこの長い長い飲み屋人生が始まったのだ。
初めて働くスナックでママにいじめられる
そんなわけで19歳で初めて札幌郊外のスナックで働くことになった。
うぶだったいこは客あしらいというものがわからず、お客さんのからかいにもうまい切り返しなどわからずただあいまいにへらへらしているだけだった。
たいして仕事も出来ないくせに、ただ若いというだけでお客さんに可愛がられているのはママから見ると気に食わなかったのだろう。
そのスナックを紹介してくれた友人は天性の客あしらいのうまさで、ママにもお客さんにも気に入られていたが、いこはどんどんママから冷たい態度をとられるようになっていった。
今振り返ればどういうポイントが嫌われる要素だったのかよくわかる。
小さなその店ではママが一番でなくてはならないが、ママを立てるという処世術も知らず、かつ、お客さんからからかわれた時にうまく返せないところなど、ママを「かまととぶりやがって!!」という気持ちにさせていたんだと思う。
それに加えて本当に気がきかなかったいこは、お客さんの名前も覚えられない、たいして酒も飲めない、仕事も出来ずに更にイラつかせていた。
要は全てにおいて気にくわない要素満点だったのだ。
ママからは次第に無視される、他のスタッフがやっても怒らないようなことでキレられる、とあからさまないじめに発展していった。
そんなこんなな環境に耐えつつ、生活の為に働いたがそのスナックでの時給もバーミヤンに毛が生えた程度だったので生活が厳しく、ついに北の繁華街「すすきの」へ進出することにしてこのスナックを去ることになった。
ここで痛いほど女に嫌われてはいけないという教訓が身に沁みたのだった。
女に嫌われないことが大原則
一番最初に働いたスナックでママにいじめられ、居場所がなくなってしまったことがあり、女に嫌われては飲み屋業は勤まらないなと痛感する。
まずは働く環境での身の置き場を確保することが、ブスがキャバクラで生き残っていく為の大原則。
ママがいるようなお店なら尚更だ。
ママの城でママに嫌われては何の得もない。お客さんが呼べるようになれば、大きな顔が出来るところもあるだろうが、初心者はまずは同性に嫌われないようにしよう。
すすきのという戦場で生き残る為に
結局学校を卒業した後も学費の返済などがあり、結局札幌にいる間はずっと昼職との掛け持ちですすきので働いたいこ。
いこは先述のスナックで十分に教訓を得た。
それは飲み屋だけでなく普通の仕事にも言えること。
【女に嫌われてはいけない】これ一言に尽きる。
美貌と知性、品位などがあれば女の嫉妬に苛まれながらも凛と独りで戦えるかもしれない。
しかし、スナックでいじめられた経験のある田舎から出てきたあか抜けないブスが生き残る為にはまずは一緒に働く女性達に嫌われてはいけない。
男の人にもある程度好かれること
すすきので働くことになった飲み屋ではある程度お客さんも呼ばなければならない。指名で給料が変わってくるからだ。
媚びを売ったり、女らしさをアピールすることが苦手だったいこは究極の結論にたどり着く。
先ほどから何度も言っている女という土俵からおりることだった。
それはいったいなぜなのか。
女にも男にも好かれる方法がそれしかなかった
女という土俵からおりるということ。それは美しい女性達と同じように女を武器にしたフィールドで戦ってもとうてい勝てっこないと気付いたから。
ならば女というフィールドではなく、ブスだけどいいやつ、あったかいやつ、なんか好ましい、それでいてバイタリティあるな、こいつ。何か秘めたものを持ってる…。と思われるニッチな市場を開拓することでいこの独り勝ちが出来るのではないかと考えたのだ。
かつ、そのフィールドに立つ者を一緒に働く女性達は敵とみなさない。
すなわち、女に嫌われないのだ。
そこに気付いてからは、お客さんとは共通の読書という趣味で盛り上がったり、酒場での軽快なトークや切り返しなどが出来るよう日々精進に精進を重ねた。
そして、15年の月日が流れ、飲み屋を卒業する頃にはブスだけど指名がとれて、女の子にも慕われるプロホステスになっていた。
まとめ
散文過ぎるが、またリライトするとして。
ブスがキャバクラで生き残る為にするべきたったひとつのこととは人間力しかない。
お客さんも人間なので、温度のある人間に魅力を感じるのだ。
ブスでも卑下することはない。
いつでもにこやかに元気で明るく、向上心をもっていればきっとあなたは生き残れる。