やりたい事を散らかす パラレルキャリア という働き方が今アツい




先日図書館でうろうろしていると、ナカムラクニオさんという人の「パラレルキャリア──新しい働き方を考えるヒント100」という本が話しかけてきて、家に連れて帰ることにした。

ナカムラクニオさんという方をわさこは知らなかったが、『パラレルキャリア』という言葉の響きに「むむっ!!!」となったのだ。

著者プロフィールを見てみると、荻窪のブックカフェ『6次元』というお店の店主さんであり、映像ディレクター、金継師、専門学校講師、山形ビエンナーレのキュレーターと多岐にわたる肩書を持つ。

そもそもパラレルキャリアとは何か?

本によると、パラレルキャリアという言葉は、オーストリア人経営学者ピーター・ドラッカーが提唱していた働き方のひとつだという。

数年前に話題になった岩崎夏海の小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』で名前を聞いた事がある人も多いと思う。

「本業とは別に、自分のやりたい夢の仕事を実現し、相乗効果で生きがいを感じる働き方」と定義されており、「二足のわらじ」や「ダブルワーク」という今までのいわゆる副業の概念とは一線を隔する。

自分が幸せになる「業(HAPPY WORK)」を日常に取り込む働き方としている。

働いて働いて稼げば稼ぐほど豊かになれる、幸せになれる、という考え方が常識だったかつての日本。

物質至上主義も行くところまで行った感があり、お金が増える=幸福感が高まるというわけではないと気付き始めている。

そこで生活を支える本業と、心の豊かさを培い人生にハリと潤いを与える福業をバランスよく持つことによって人生の質が高まっていくというわけだ。

現代にも昔にもたくさんいたパラレルキャリアな人々。

本書ではたくさんの著名人を例にあげてパラレルキャリアのふくよかさを紹介している。

ピース又吉…お笑い芸人×小説家

厚切りジェイソン…IT企業副社長×お笑い芸人

夏目漱石…作家×英文学者×教師

森鴎外…作家×翻訳家×陸軍軍医

岡本太郎…芸術家×文化人類学者×俳優・タレント

司馬遼太郎…作家×新聞社勤務

……などなど。他にも数えきれない程。

作家などは、本業として働いていた職業の知識をもって、その人にしか書けない数々の作品が生み出されている。

また、あらゆる既存のアイデアや仕事の今までにない組み合わせによって、新しい仕事が生まれていく過程についても言及している。

そのオリジナルの組み合わせにより、他の誰にもなしえない独自の仕事が生まれていくという。

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凡人のパラレルキャリアの在り方。

わさこは今は一つの仕事しかしていないが、ブログにて微々たるものでも広告収入を稼いでいるとみなせば一応パラレルキャリアと言える。

岡山にいた時は、それこそパラレルキャリアだった。

魚市場、アート施設スタッフ、ゲストハウス運営、文化施設受付、飲食店勤務。

全て横のつながりから得た仕事だった。5つのかけもちと聞くととてつもないハードワークに感じられるが、実はそうでもなく、一つの仕事をフルで働くのと同じくらいの仕事量。収入は5つまとめて一つのフルの仕事くらいなので大したことはないが、幸福度としてはストレスもなく最高だった。

飽き性のわさこは、いろんな仕事を日替わりで働くのが楽しく、また全く職種も異なるものだったので学ぶことも多く、そこからいろいろな繋がりが生まれた。

文化施設の受付からは館長に誘われ、狂言に参加してみたり、魚市場では魚の捌き方を教えてもらったり…。

それぞれの仕事の組み合わせで、何か新しいものが生まれたかと言ったら「兆しが見えた」くらいで実際には生まれる前に東京に移住してしまったわけだけど、確かにパラレルキャリアの持つ可能性やポテンシャルは垣間見た気がする。

さいごに

やりたい事散らかしていくことは、やっぱりいいことだと思う。

気まぐれでも、何でもかまわない。

ふと惹かれるものがあったら、

計画性を考えないで、

パッと、何でもいいから、

そのときやりたいことに手を出してみるといい。

不思議なもので、

自分が求めているときには、

それにこたえてくれるものが

自然にわかるものだ。

- 岡本太郎 -

まだ読んでないけどほりえもんの「多動力」という本も散らかせ系の本だと勝手に解釈しているし、何年か前に読んだアサダワタル氏の「コミュニティ難民のススメ ― 表現と仕事のハザマにあること ―」も肩書きを持ちすぎてどこにも属せないという観点からのパラレルキャリアについて書かれている本だった。

時代は今散らかしてナンボの時代に突入している。

真面目にコツコツもいいけど、ふらふら道草して歩いた道で何かが見つかることもあるのだ。

人生一度きりだしさ、やりたい事やろう。

散らかそう。

そんなお話でした。

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