facebookが世界に広まり久しいが、今も連絡ツールやコミュニケーションツールとしてもたくさんの人に使われている。
いこもfacebookのヘビーユーザーだったが、結婚を機にfacebook自体を断捨離するよう旦那わさお君に勧められたのがfacebookを辞めたきっかけだった。
いこ自身は投稿もマメにしていたし、友達からのいいね!やコメントなどの反応も楽しんでいた。
暇があればfacebookを開いては新しい投稿がないかチェックしたり、誰かを検索してみたり…。
旅好きないこは旅先でたくさんの人と出会っていたこともあり、facebookを離れる前には友達が700人もいた。
リアルな世界で知り合った人達ではあるが、その内の8割はきっと今世で再会することはないだろう、という距離感の人達だった。
SNS依存はそのままスマホ依存も助長してしまう。
スマホ依存についてはスマホ依存 をやめたい!スマホ依存症の究極の克服方法とは。という記事を読んでみてほしい。
自己顕示欲の表れでしかない
離れてみて思うことは、投稿を見るとそれぞれのユーザーがどう見られたいかを発表する場になっているんだなということ。
「こんな素敵な友人がいるんですー」、「こんな写真撮れちゃう私ってセンス良くないですかー?」「いろんな所に旅に出かけてますー、こんな危険なところだって!私ってすごいでしょー!」「こんな素敵なホームパーティできちゃうのー!友達だってこんなに呼べるんだよー」
言いだしたらきりがない。投稿の裏側にはすべてこういう隠れた、いや、もはや隠れてなどいない露骨な自己顕示欲があるのだ。
いこも自身の投稿を振り返ると全てに当てはまる。
怖いのは離れてみないとその不自然さ、違和感に気付かないということ
facebookを離れてみて初めて、自分の自己顕示欲が客観的に見えてとっても恥ずかしくなった。
誰かより優れている、誰かより何かを持っている、それをし続ける限りは幸せになんてなれないなって思う。
だって、誰かと比べて優れていて初めて幸せを感じるなら、もっと優れている人、もっと何かを持っている人が現れたら不幸になってしまうってことになる。
相対的に幸せをはかる事なんて本来出来ないはずだし、みっちゃんも言ってたじゃん「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」って。
SNS利用頻度とうつ病になるリスクの関係
アメリカの研究でSNSの利用頻度が高ければ高いほど、うつ病になりやすいことが判明したらしい。
SNSの利用頻度が低い人と比べ、頻度が高い人がうつ病になるリスクは2.7倍だ。また、利用時間が短い人と比べ、1日中SNSを利用していると答えた人は、うつ病になるリスクが1.7倍だった。(中略)
SNSが何故うつ病を引き起こすのか。同論文は「SNS上で友人らの投稿を目にすることで、自分以外の人たちは幸せで充実した人生を送っているという歪んだ認識と、うらやむ気持ちが生じる」と指摘している。SNS上で傍観者でいると、自分は時間を無駄にしていると感じるようになる。その結果、うつ病になる。
出典元:forbesjapan.com
その通りだと思う。相対的にしか幸せになれないなら、上を見ても限りがないし、もしアラブの石油王と結婚してすんごい玉の輿になったって次は宇宙の別の星の豊かな宇宙人と比べてもっともっとって欲が際限なく噴き出してくるんだと思う。
今あの子はどうしているかな?久々に近況を知れる幸せ
facebookは常に友人の近況を知れるため、久しぶりに会ったとしても久しぶりな気がしないし「最近どう?」で驚くような近況を聞けることもない。
全てfacebookで予め知ってしまうからだ。
最近起こったうれしい出来事。30年来の幼馴染と連絡が取れなくなっていて、どうしてるかな?元気かな?って思ってた。
確かスマホに住所だけは保存してあったはずと探してみるも、スマホ端末を変えてしまっていて、幼馴染につながる連絡先は皆無だった。
共通の古い友人に連絡先を知っているか聞いてみるも誰もわからず。途方にくれていたときのこと。
なんとその子から手紙が届いていたのだ!
手紙には連絡先が書いてあってやっと近況を聞けた。
『手紙』というアナログな連絡ツールでまた繋がれたのも嬉しかった。
人の書く文字には温もりがあるなって久しぶりの手紙をもらって、そう思った。
最後に
最近はテレビを見ていても「フォトジェニック」や「インスタ映え」などの言葉が飛び交っている。
SNSにアップする為に友達との予定を決めたりすることさえあるらしい。
本末転倒というかなんというか…。
現代は便利で効率的で快適だ。
たくさんの恩恵にあやかって私たちは生きていると思う。
でも、それに感謝しながらも、不便でもゆっくりでも「温度」のある暮らしがいい。
「温度」のある人間関係がいい。
「温度」のある人生がいい。
そんな風に思うんだな。