どんぐりいっぱい集めて缶に入れといたら …恐怖




田舎育ちのわさこは、小さい頃自然と戯れながら育った。

小学3年生のある時に衝撃的な事件は起こったのだ。

ある日、幼馴染の女の子三村と一緒に近くの山に入った時のこと。

となりのトトロが大好きだった二人。

一歩足を踏み出すごとに落ちているをどんぐりをめいちゃんになった気分で夢中になって拾って歩いた。

つるんとしていて可愛い帽子をかぶった完璧な形をしたどんぐりは幼い二人にとって宝物以外の何物でもなかった。

拾い集めた大量のどんぐりはそれぞれに持ち帰り、わさこはこれもまたこどもの宝物入れとして重宝される四角いお菓子のカンカンにどんぐりを入れてしっかりと仕舞ったのだった。

時の流れとこどもの興味の移り変わりの早さというのは残酷なものだ。

仕舞い込まれたどんぐりの事はすぐに忘れ去られ、あっという間に時は過ぎた。

正確な期間は覚えていないが、何ヶ月か経ったある日。

ふと、あのお菓子のカンカンの宝箱を開けることになった。

その缶の箱を見つけた時には、あの時間を忘れてどんぐりを拾い集めた楽しい記憶がよみがえり心が躍る。

缶の中には宝物のはずが…

世間を知らない純真無垢な小学3年生のわさこ。

目を輝かせながら、あの時の思い出よカムバック!と開けた缶のふた。

瞬間に、若干生まれてから8年しか経ってない澄んだ瞳には耐え難い衝撃の映像が映る。

そこにはどんぐりは見る影もなく、ただただ無数の得体の知れない幼虫達がおぞましい様子で蠢いていたのだ…。

やばい…。書いていてフラッシュバックするくらいの衝撃。

その後の記憶はうろ覚えではあるが、母親に泣きつき、そのひたすらにグロいぶつを捨ててもらった気がする。

はぁ……はぁ………。25年近く経った大人のわさこさえ戦慄させるあの映像。

生きてきた中で一番のグロ映像だったかもしれない。

秋の気配が漂う東京で田舎に思いを馳せながらそんな事を思い出した。

人生の教訓。どんぐりはキャッチアンドリリースに限る、絶対。