先日、宮崎へ変な人好き仲間のスズキチを訪ねていった時の事。
一年前にお守りを買った荒立神社と天岩戸神社の変な人オーラビンビンの氏子さんにもう一度会いたい!ということで高千穂へ向かった。
ずぶ濡れで予定を変更し、素敵なカフェを見つける
その時期、まだ記憶に新しい九州北部を豪雨が襲った時で、宮崎県北部に位置する高千穂もかなり雨が降っていたのだ。
お礼参りの後、ずぶ濡れになったいことスズキチはどこか温泉でも入って暖をとろうということになり、急きょ天岩戸温泉に向かうことにした。
天岩戸温泉は天岩戸地区を一望できる高台の上に位置する。晴れていたらなかなかの景色が見えていたんだろう。
そこに向かう途中に、むすびカフェという看板と感じの良い石造の建物を見つける。
とっても素敵な雰囲気だったのと、シンプルに腹が減っていたいことスズキチは温泉で体を温めたあとにそこで食事を摂ることに決めた。
仙人と妖精の営む素敵なカフェ
車を止め入ってみる。石造りの建物の前には広々としたテラスがありテーブル席がいくつか。
仙人のような悟りが開かれた面持ちの男性と、妖精のような透明感のある女性によりカフェは営まれているようだ。
いことスズキチは、建物を背に座り、目の前の森を眺められるカウンター仕様のテーブルに座ることにした。
テラスの屋根はトタンで出来ており、雨がとんとん落ちる音がする。目の前の雨に濡れた濃い緑。
降りやまない雨と深い緑とトタンを叩く雨音。
それだけで、雨の日も深い癒しの一日となる。
テーブルに置かれた手作りのメニューからはこだわりと優しさが伝わってくる。
メニューを開くと最初にむすびカフェ 千人の蔵のコンセプトが書かれている。
人と人とが紡ぎゆく 昔と今の物語
すべてのものを生み出した むすびの力に感謝して
未来へ繋ぐ 千人の蔵
もう、素敵感が伝わるのではないでしょうか。
メニューにはむすびカフェという名前にちなんだおむすびも何種類かある。
いこはカレーセットにし、すずきちはおむすびのセットを頼んだ。
待っている間、石造りの建物内を見学することに。
中にもテーブル席がいくつかあり、こだわりの雑貨や調味料などが売られている。
そして奥には小さな本棚。時間を潰すために何冊か手に取る。
その本棚には、誰かから贈られた本が主に並べられているようだった。
いこの選んだ本はイメージは物質化する 「富を無限に引き寄せる10法則」という本。
こういうカフェに置いてありそうもない本だったのも手伝って興味を惹かれ表紙を開いてみる。
すると、その本をこのカフェに贈った贈り主のメッセージが書いてある。
人にご縁があるように、不思議と本にもご縁というものを感じます。自分を信じ、生きる道を勇気をもって選択した時、そこから幸せが始まるように思えます。日々の生活に慣れ私自身の生きる道を忘れそうになった時、そばにあってよかったと思う本たちです。世界でただ一人、私だけの人生を歩みたい!そんな方におんでいただけたら幸いです。答えはいつもシンプル。イメージしてそれを『やるかやらないか』
旅と本って切り離せないものだと個人的には思っている。
旅に出て、感性が拓かれている時にパッと目に入る本。
もう、それがメッセージだと思う。
ふと本棚に目を戻すと、「貸出できます。」というメモが。
手に取った本の裏表紙を開いてみると、今はもう懐かしい手書きで管理する図書カードが、裏表紙に貼り付けられた、これまた懐かしいそれ専用の小さな封筒に差し込まれている。
その封筒にはフリガナ付きで、本は大切に保管しましょう。必ず期日を守りましょう。などとノスタルジックな注意書きが印刷されている。
……たまらん。
いこは、そうゆうわけでその本を借りる事にしたのだ。
妖精のような女性は可愛い手作りハンコが押され、期限の書かれたしおりを挟んでくれて
「期限は一応2週間となってますが、いつでもだいじょぶです。」
と優しく微笑んでくれたのだ。
もう、トータルで素敵な一日。
本の事を書こうと思ったら高千穂での珍道中とカフェでの優しい時間について筆が進んでしまったので、本についてはまた後日。
ご飯もとっても丁寧に作られていて、すごく美味しくて心も身体も元気になりました!!