変な人日記4-一緒にいると不思議な事が起こるスピリチュアル女子。




わさこのブログに度々現れる鈴木ちえこさん、通称すずきちは変な人好き仲間であるが、彼女本人もまた相当に変わっている変な人だ。

すずきちとわさこは自由人としての価値観が合い、よく一緒に旅をする仲だ。

天使や神社にタロットカード、スピリチュアルと名の付くものへの知識が深い。そしてマクロビ料理、ホメオパシーなど、知らない事をたくさん教えてもらっている。

そんな彼女自身、きっと気付かない不思議な力があるのではないかとわさこは睨んでいる。

それもこれも、すずきちと旅に出かけると変なことばかり起こるのだ。

すずきちとの出会いはトロントへワーキングホリデーへ行った時のこと。

到着した初日に泊まった宿で同じ部屋だったのがきっかけで今の今までの付き合いがある。

不思議な縁を感じざるをえない。

立て続けに起こった不思議現象。

すずきちと2011年の11月から中南米を旅していた時のこと。

2011年の大晦日、わさこたちはメキシコはカンクンにいた。

カンクンはメキシコの中のリゾート地として知られ、世界のお金持ち達が集まるホテルゾーンが有名だ。

私たちはカンクンの外れのとっても安いホステルに泊まっていたのだが。

話によるとホテルゾーンでは2012年に変わるカウントダウンの瞬間に盛大な花火が打ち上がるらしい。

貧乏な二人は高級なホテルゾーンには泊まれないが、タダで見れる花火は見に行くしかない!と意気揚々と金持ちエリアに出かけていった。

ホテルゾーンは遠く、キレイな花火を見ることと、外国のカウントダウンはどんなかを知りたいモチベーションだけがわさこたちの足を前に出す。

わくわくしながら花火を待ったが思いの外ショボく、盛り上がりに欠ける。

肩透かしにあったわさこたちはがっかりしながら歩いて帰ることにした。

①未確認飛行物体、UFO?

長い長い帰り道、ホテルゾーンから抜け、道の明かりも乏しくなったその時、ふと見上げた空にわさこたちは信じられないものを見たのだ。

スーパームーンよりも大きい赤橙色の光る何かがぽっかりと真っ黒な夜の空に浮かんでいる。

それは月ではない。何故ならその大きな丸い光る物体の向こう側に見慣れた月が光っているからだ。

わさこは基本、お酒でよっぱっぴーになってしまう為、もしその時一人だったら自分の目を信じる事はなかっただろう。

でも、隣には酒を飲まない冷静沈着なすずきちがいる。

わさこ「ねぇ、あれ、なん…だ?」

すずきち「なん…だろう?」

とりあえず、二人の目に同じものが映っている事は確認できた。

そうこうしている内に、その丸い光はゆっくりと小さくなりながら空の向こう側へフェードアウトしていったのだ。

わさこ「…あれってUFO?」

すずきち「未確認飛行物体ってことではUFOって言えるよね」

とゆう感じの一瞬の出来事。

でもその丸い光は、映画とかイメージ動画とかで見る無軌道なジグザグないわゆるUFO的な動きは一切していなくて、ただただ静かに遠くに移動していった。

次の日、目が覚めてからもすずきちとわさこは昨夜の出来事をきつねにつままれた気分で反芻したのだ。

考えてみれば、マヤ暦でいう人類が滅亡すると予言されている2012年の始まり、1月1日の不思議体験って、それだけでもすごいなと。その時、わさこ達はこの後2012年1月の一ヶ月の間に不思議体験が立て続けに起こることをまだ知る由もない。

②スカイプに映り込む謎の男の子

わさこ達はメキシコで年を越した後、キューバを経てペルーへ飛んだ。

旅疲れが出てきていたので、リマのホステルで一週間くらいゆっくりすることに。

日系ペルー人が営む、日本人宿にてツインの個室を取る。部屋に入ると、日本を意識しているのか壁にはおかっぱの和服を着た女の子の絵がかけてある。その絵がなんとも不気味なのだ。

がさつな二人は最初に感じたその小さな違和感はすぐに忘れ、だいぶリラックスして数日を過ごした。

ある日、わさこが友人のメキシコ人と部屋でスカイプをしている時のこと。

すずきちはリビングにいる為、部屋にはわさこ一人。

友人がふと「そのホステル、ファミリーも泊まってるんだねー」と。

家族連れなんて一組も泊まっていないし、突然何を言い出すのかと思って理由を聞いてみると驚愕の返事が。

「(スカイプ画面の中の)わさこの背後に男の子がブランケットをばっさばさしてるよ。」と…。

一瞬にして、ただごとでは無いことを察して詰め寄るわさこ。

「え?なになになに??ちょ、恐いんだけど。何が見えてるの??!」

そうすると、友人はマズイこと言ったと悟ったのか、濁し始める。

「いや、大丈夫。なんでもないよ(汗)。ゆっくり休んで」

もともとあまり通信の安定していなかったスカイプがそこで一度切れてしまった。

こんなタイミングで切れちゃうとか恐すぎ!!と思い、リビングにいるすずきちを部屋に呼び戻す。

事情を説明し、もう一度友人にスカイプで繋ぐ。

すると繋がってすぐに友人は「ほら、今も二人のちょうど間にいるよ、男の子。」

ぎ、ぎ、ぎゃーーーーーー!!恐いって!!

わさこ達の見ている画面の二人の後ろには、もちろん誰も映ってはいない。

これ以上恐がらせる事が得策ではないと判断した友人は、わさこ達をなだめスカイプは終了。

次の日の朝、そのホステルを後にし次の場に向かうことを決めたわさこたちは、長期滞在中の船の設計士、スズキさんに事情を話した。スズキさんは青森だか秋田だかの神社の家のせがれだと言う。

すると祝詞をあげてくれるという。祝詞なんてあげてもらった事がないわさこは、その厳かな雰囲気にただごとではなさを感じる。

最後にスズキさんはチェックイン後のわさこ達の部屋を見たいという。

部屋を見た瞬間、スズキさんは「もうあっちに行ってなさい」とわさこ達二人に退室を促す。

見えているのだ、スズキさんには!!!

後から聞くと、小さな生霊の男の子がいたという。でも、悪さをしに来たわけじゃなくて楽しそうな二人のところに遊びたい気持ちで来たらしい。

それを聞いて、悪い霊じゃないならよかったじゃーん!と胸を撫で下ろした単純な二人だった。

③オアシスの汚宿で緑のオバケが出た!

2012年1月1日にメキシコでUFOを見てから、わさこのスピリチュアルゲート的なやつが開いてしまったのか。そう思えるくらいに不思議体験が連続する。

リマを発ったわさこ達は、ペルー南西部に位置するワカチナに移動することにした。

ワカチナは砂漠にある湖の周りに出来たオアシスの町だ。オアシスなんてこの世に本当にあるんだ、と知ったわさこ達はこれは行くべきだ!と即決した。

ただ、宿が直前過ぎてなかなか見つからず、レビューの最悪な宿しか残っていなかった。

雨風しのげれば、まぁ大丈夫っしょ!と旅慣れて勢いづいている二人はその宿を取ることにした。

実際に行ってみると薄汚いホステルで一目でレビューの低評価を裏付ける雰囲気が見て取れた。ホステル全体が暗く、薄汚い。受付のおっさんも薄汚く、態度も悪い。ただ、ウッドデッキになっている中庭だけは悪くない雰囲気で、そこに泊まっている旅人たちも談笑を楽しんでいる。

チェックインを済ませ、中庭で時間を過ごすことを決めた二人はほどなくして、アルゼンチン人の男の子たちに声をかけられる。

旅とは出会いだ。みんなで飲むことに。陽気なアルゼンチン人とみんなでダンスしたり歌ったりして楽しい時間を過ごした。

夜も更けて、部屋に戻ることに。

二人で、こんな宿でもいい思い出が出来たねーなんて話しながら、うとうととまどろんでいたその時。

目を閉じていたわさこの瞼の裏に、緑色の炎のようなもので出来た恐い顔がぶわっ!!!と迫ってきたのだ!!

わさこは「ぎゃー!!おばけ出た!!!」と叫ぶ。

何度も言うが、自慢じゃないが霊感なんて「れ」の字もないわさこ。そんな緑色の炎の顔のおばけとか見たことないし!

すずきちとわさこは恐いからとりあえず一緒の布団で寝ることにした。これ以上おばけの話をしてるともっとおばけが寄ってきそうなのでそのまま無理やり眠りについた。

翌朝、事情を話したわさこ。するとすずきちは「それ…すずきちも感じた…」

すずきちにも、なんとあの緑の炎のような顔が見えていたという。

確かに汚い宿だったし、オバケが出ても納得できるけど…。

もうね、立て続けすぎてさ、ほんと何なんだろって話ですよ。

変な人日記ですずきちの変っぷりを紹介するつもりが、ただの不思議体験の紹介みたいになってしまった(笑)

しかも長編スペクタクルになったし…。

またすずきちの変っぷりは後にご紹介することにします。