【変な人日記9】 通りすがりの変な人達




日々変な人を追い求めているいここそ、真の変な人なのかもしれない。

ひとつの記事にするには刹那過ぎる通りすがりの変な人たちをここにまとめてみたいと思います。

自転車で颯爽と通り過ぎていったノーパンショーパン男

先日、自転車に乗っていた時のこと。前からすごいスピードで自転車が向かってくる。

なんとなしに振り返ると女子でも履かないような短いデニムのショーパンを履いていている。

そのショーパンから伸びた脚は毛深く、そして半分出ているお尻はむき出し、毛だらけ。パンツを履いている様子はない。

一瞬の出来事だったけど目にしっかりと焼きついている。

あれが徒歩でのすれ違いだったなら間違いなくいこは尾行していただろう。

まー、夏はアレだね。暑いしね。しゃーない。ノーパンショーパンも。

いつも激チャで風のごとく去りぬ疾走系男子。

いこが岡山にいた時、アルバイトである島へ船で通っていた時のこと。

毎日帰りの船が一緒になる男がいつも船を降りると、停めていた自転車に跨りすごい勢いで街の彼方へ消えていくのだ。

船の中では特に変わった様子はない。いつも緑色のキャップを被り大きな目をキョロキョロさせながら船が目的地へ着くのを待っているだけ。

あの疾走を見るといつも、めざましテレビの今日のわんこで特定のシチュエーションになると異常に興奮する犬を思い出してしまうのだった。

とにかく胡散臭いエセスピリチュアル女子

こちらも岡山にいた時の話。

共通の友人を介し、知り合った40代女性。いこは霊感とかはないけど、いいオーラ背負ってるかどうかくらいはわかる。

ビアガーデンで初めて会ったその人は、そんな楽しい場でも黒いオーラをまとっていた。

別に目に見えて腐りながら飲んでいるわけではない。ただ彼女の言動に闇が透けて見えてしまうのだ。

そんな彼女も別の場所から岡山に移住してきたらしく、本人曰く岡山に来てからそっち系のパワーが開いたらしい。

その後も何度か共通の友人を介し会うことがあったけど、その度に全ての世間話をスピリチュアルトークへと結びつける。

例えばいこが「この間、こんなことがあってねー…」と話せば、「それはどーゆうことだと思う?何か気付かない??」と怪しげにそっちに持っていこうとするのだ。

断っておくが、いこはそーゆう力を信じないわけではない。見えない力があるとも思うし、そーゆう力があると認めている人もいる。

でも、彼女はひたすらに胡散臭さが漂っているのだ。

彼女はスピ系のワークショップを生業にし始めたらしく、自分の中にいる龍を目覚めさせるというものらしい。

龍が目覚めたらどうなっちゃうんだろう。気になるけど…。遠巻きに様子を見ているいこだった。