読書好き、家で思春期ノートを書いているのが大好きだったイ元ンドア派のいこ。
今では隙あらば旅に出かけようとする尻の軽い、否、腰の軽い人間になってしまった。
でも、三つ子の魂百まで、というではないか。
どこからそんな風になってしまったのか。
振り返ればインドア系冒険者だったのだ。
振り返ると大好きな本やゲームは冒険ものが多かった。
エルマーとりゅう(エルマーのぼうけん)シリーズは何度でも図書館で借りて読んだし、大草原の小さな家シリーズ
はほんとうにわくわくしながらいこも一緒に一家と旅をしているような気分で読んでいた。ドラクエも時を忘れて熱中した。
エルマーとりゅう、エルマーのぼうけんシリーズ
エルマーとりゅうは1948年ルース・スタイルス・ガネットというアメリカ人によって出版された児童文学。
いこが夢中になって読んでいたのはおそらく1988~1993くらいの年代だろう。1997年には日本でアニメ化されているが、その頃いこは中学生なのでそれを見たことはない。アニメを見る、と言うよりは文字を追って自分の空想力に委ねた冒険の方が好みだった。
エルマーという9歳の男の子がひょんな事からりゅうと出逢い、りゅうの家族や仲間を助ける為に冒険に出る、という物語。
最初にエルマーが冒険に出かける時、家にあるいろいろなものをバックパックに詰め込む。
そのもちものが、またなんとも読む者の冒険心をあおり、「これから冒険に出かけるんだ!」という気分を高めてくれた。
チューインガム 、桃色棒付きキャンデー二ダース 、輪ゴム一箱、黒いゴム長靴、磁石、歯ブラシと歯磨き粉、虫眼鏡六つ 、先の尖ったよく切れるジャックナイフ 、くしとヘアブラシ、七色のリボン、『クランベリ行き』と書いた大きな空の麦袋、きれいなきれ少し 、ピーナッツバターとゼリーを挟んだサンドイッチ二十五(食料) 、林檎六つ(食料)
上記のもちものと、こどもながらの柔らかい頭を駆使しながら困難を乗り越え、冒険をすすめていく。
エルマーとりゅうシリーズの本の内扉には二人(一人と一匹?)が物語の中で冒険する島の地図が描かれている。
それが物語に深みを増してすごくわくわくしたんだ。
エルマーがみかん、りゅうがみかんの皮を食べる。
みかんがなっているみかん島も地図には描かれていて、ああここで食べたんだなって本を読み進めながら何度も地図を確認して気持ちを増幅させていた。
大草原の小さな家シリーズ
細かい内容はシリーズがたくさんありすぎて忘れてしまったけど、主人公ローラとその家族が土地を転々としながら生活していく物語。
とてもたくましく頼りになるお父さんがなんでも作り、その描写がとても素晴らしくわくわくしながらお父さんのDIYしている様子を空想しながら読んだなぁ。
後は、どこかの家で狼に囲まれた夜があって、ドキドキしながら読み進めた記憶がある。
そして、別の土地に移り住む時にほろ馬車で移動するんだけど、それがまた冒険心を煽るのよね。
ある時、ほろ馬車で移動中に川だか洪水だかに遭ってしまって飼い犬がその水に飲みこまれてしまう。
ハラハラしながら万事休すかと思いきや、賢い飼い犬は無事に後から付いてきたエピソードもすごく覚えている。
※すべてうろ覚えなので間違っていたらごめんなさい笑 記憶の中のストーリーはこんなでした。
ドラクエシリーズ
ドラクエはキャラクターがリアルになる前のⅤまでだったけど、あのシンプルでいて精巧な物語や、大きな大陸を冒険していく感じがとても楽しくいつまでも時間を忘れて熱中したことを覚えている。
好きだったのはⅣとⅤかな。
気球に乗ったり、船に乗って冒険出来るなんて本当に夢がある。
いつだかアメトーークでドラクエ芸人やってたけど、しょこたんは学校の教材にするべきと大絶賛だったし、スピードワゴンの小沢(だったかな)は『遊び人しか賢者になれない』という格言を残した。これ真理なり。
活発系女子の幼馴染には、あまりにもいこが家の中でゲームばかりやってるから「早く行こう!後10秒でリセットボタン押すよ!!」と脅されながらしぶしぶ外で遊んだ記憶もある。
以上、読書とゲームのインドア女子の回顧録だけども、確実に冒険の種はそこで蒔かれていたようだ。
インドア派、ついに目覚める
時を経て、24歳。英語を話せるようになりたいと初海外オーストラリアへワーキングホリデーに行くことにする。
そこから自分で目標を決めて、計画を立てて実行するということが出来る自立した人間になり、自分が開花したことをいこ自身がよくわかっており、成功体験から、何でもできる全能感さえ感じるようになっていった。
だがしかし、結局オーストラリアでの生活は日本人と英語の出来ない韓国人とつるみ、ほぼ英語が上達しないまま帰国。
それでも、オーストラリア終盤にしたラウンドと言われるオーストラリアを一周する旅を経験したいこはバイタリティをかなり増幅させていた。
そこからは日本も全国各地飛び回り、カナダのトロントが札幌に似ていて新鮮味を感じられないという理由からワーキングホリデー期間を半年に短縮し、中南米の旅をすることになった。
それもこれも変な人好き仲間のスズキチと運命的な出会いを果たしたことで加速していったのだ。
インドア時代に蒔いた、旅好きの種は今芽吹きに芽吹いている。