極楽とんぼ山本圭壱復活の賛否両論について




最近話題になっている極楽とんぼの山本圭壱の復活。

いこも昔好きだったなー。めちゃイケ。

油谷さん好きだったもんな。

山本が例の事件で辞めた後くらいから、いこも人生が忙しくなってめちゃイケ見ることもあんまなくなってた。

山本復活の特番だけは、すごく気になって2週続けて見たんだけど、いろいろ思うところがあった。

加藤の尋常じゃない程の山本への思い

それは、番組全体を通して伝わってくる加藤浩次の相方への思い。

加藤はこの10年を経て、スッキリ!の司会者も板につき貫禄さえ感じられる大躍進を遂げた。

もう、『加藤浩次』としてのブランドは確立しているにも関わらず、ファンにサインをする時には必ず『極楽とんぼ 加藤浩次』と書いていたらしい。

そのエピソードひとつ取っても、相方山本圭壱への無言のメッセージをこの10年送り続けていたんだなぁと加藤の気持ちが伝わってくる。

めちゃイケは山本が十分社会的制裁を受けたと判断し、めちゃイケ20年、山本圭壱が消えて10年というダブルの節目というところで山本復活に向けて動きだした。

一行は山本のいる宮崎へ飛び、ドッキリを仕掛ける。

それはパチンコの営業にてチンピラにいじられるところから始まり、最後に傍若無人にステージに上がってきたチンピラ達がTシャツを脱ぎ、上半身裸になる。

チンピラ達のその背中には「おい山本!夜8時お台場市民球場に来い!」とメッセージが。

そして最後の背中には岡村猿の顔。それで全てを察した山本は目に涙を溜め「かしこまりました!」と応答。

それをモニタリングしていた加藤は男泣き。隣の矢部が思いやるように加藤の肩をたたく。

鈴木紗理奈や光浦、雛形あきこの女性メンバーも涙を流す。他の男性メンバーも感極まった様子。

いこもこのくだりは涙が出た。めちゃイケという番組の愛と思いがこの画面に全て詰まっていた。

再会と感じる違和感

そして後日、現在のめちゃイケメンバーも含めた総勢14名、球場にて山本を待つ。

現れた山本は笑顔で「お久しぶりです!!」と再会を喜ぶ様子。

しかしメンバーは難しい顔をして、表情を崩さない。

「あれ?」と感じた山本も、だからといってどんな表情に切り替えていいのか検討も付かない様子で微妙なヘラヘラ顔をしている。

メンバーは事件の後、番組にもメンバーにも連絡も一切の謝罪もなし、という不義理をした山本が神妙な面持ちでやってくると思っていた中、その登場でメンバーの気持ちを山本が察していない事が露呈する。

それを受け、メンバーとの会話をする前に岡村が二人で話す場を設け、山本もやっと他のメンバーの厳しい表情のわけを知ることとなったのだ。

いこも、この登場の仕方は、パチンコ屋でのあの感動を打ち消してしまうくらいがっかりした。すごく違和感を感じた。

いこは当然めちゃイケメンバーじゃないし、山本が消えたことも芸能界のよくあるスキャンダルの一つという認識しかなかった。

でもめちゃイケという番組にとって、絆をもって番組を作ってきたメンバーや制作者にとって山本の不在、不義理は大きなものだったのだ。

リングの中の二人とリングサイドに渦巻く思い。

場面は変わり、ボクシングのリングへ。メンバーに加え、軍団山本と称されるロンブーの淳、ワッキー、ココリコ遠藤、武井荘、品川庄司の庄司もリングを見守る。

岡村は番組冒頭から怒り心頭で「あいつどついたる!!」と連発。

実際に山本を愛を持ってボコる為、ボクシングジムで日々訓練していた様子。

リングに上がった岡村は山本にパンチを繰り出す。「打って来いよ」という岡村に対し、山本は一切の抵抗をせず打たれ続けるのみ。もっと気持ちをぶつけてきて本音で話したかった岡村は無抵抗の山本に戦意をなくし、リングを下がる。

代わって加藤がリングに上がり、山本を罵倒する。

「めちゃイケがどーにかしてくれるなんて、当たり前じゃないからな!!!」

目を真っ赤に充血させた加藤は言葉の限りに山本を叱咤する。

そしてリングサイドで見守る一人ひとりの気持ちを代弁していく。

加藤の熱い気持ちとメンバーの思い。本気で怒る加藤にリングサイドのみんなは終始目に涙を溜めながら二人を見守る。

「お前を擁護することにリスクしかねぇからな!!」

軍団山本の支えに対し、芸能界で生きていく中で山本サイドに着くことがどんなに危ない橋なのかを訴える。

ロンブーの淳は嗚咽してしまう程。売れない時期に自分だってお金がないだろうに飯を食わせてくれたという山本の恩が忘れられないという。

ロンブー淳やココリコ遠藤のあんな顔初めて見た。すごいドキュメント感だった。

最後にめちゃイケメンバーだけじゃなく製作スタッフや、今回山本復活のために動いてくれた人、迷惑をかけた全員に二人で頭を下げて番組は終了。

番組中何度も『10年前に事件の当事者間の和解も済み、逮捕もなく不起訴処分だったことに加え、本人が10年間の謹慎という十分な社会的制裁を受けていると判断したものです。』というテロップが流れたことからもわかるが、番組制作側も今回の山本復活の番組作りは相当に慎重になったんだろうということが伝わってくる。

それは見る者によっては山本復帰に不快な気持ちになる人もいるだろう、と考慮したことでもあるし、芸能界の中でも賛否両論分かれるところなんだろう。

何度も、山本はこんな人間、ということと山本の出演の意図についてのテロップを流し、ワンクッションもツークッションも置きながら、めちゃイケとメンバーの山本への思いを誤解なく、正直に、かつ公正に伝わるように番組作りがされたことがひしひし画面から滲み出ていた。

そして加藤の、山本への隠しもしない思いは本当に胸打たれた。

何よりも加藤の人間性を伝える特番だったなと思う。

賛否両論とこれから

ワイドナショーで女性コメンテーターが「一生禊をしていかなきゃいかない人間がバラエティに出てどうふざけるんだろう」と言っていたが、確かに女性視聴者は不快な思いをする人も多くいるのかもしれない。

ダウンタウンの松本は、もう(出てきても)いいんじゃないかと思う。ただ、山本が出てた頃とテレビは変わっているし難しいとも思う。という主旨のことを話していた。

いこ的には未成年にお酒を飲ませ、淫らな行為をしたのはいけないことだとは思うが、和解して不起訴になっていて、かつ10年経っているならもういいんじゃない?というのが本音。

その『事件』の詳しいことは知らないけど。

なんだったら覚せい剤で逮捕された酒井法子とかが数年でテレビに出られることと、何が違うんだろうと純粋に疑問に思う。

ただ、これからの山本圭壱と極楽とんぼとしての振る舞いはチェックしていきたいなと、思います。

今回のめちゃイケで加藤の事好きになったーーー!