
出産前後当時、パートで働いていたスーパーで育休を年2年4か月取り、復帰した時に超絶マタハラにあった。まあ、なかなか辛かったけど、乗り越えた。
どうやって行動したのかをお話します。
職場における妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントとは、「職場」において行われる上司・同僚からの言動(妊娠・出産したこと、育児休業等の利用に関する言動)により、妊娠・出産した「女性労働者」や育児休業等を申出・取得した「男女労働者」の就業環境が害されることです。
厚生労働省資料より
妊娠等の状態や育児休業制度等の利用等と嫌がらせ等となる行為の間に因果関係があるものがハラスメントに該当します。
目次
マタハラにあったきっかけや原因
①育児休暇に入る前から小さな不満が募っていた(同僚)
結婚を機に東京移住し、家の近くのスーパーでパートとして働く事にした。そこは出来たばかりのスーパーで、私のポジションの同僚達はほぼ同時に働き始めた。
働き始めて1年ちょっとの時にありがたいことに昇給の話をもらった。
その昇給面談の時には実は私は妊娠がわかっていて、一応面接官には今妊娠中で、半年後には産休に入ると思う。育休復帰後も数年は時短で働くことになると思う。それを踏まえて諸々判断してほしい。ということを伝えた。
敢えて伝える必要があったかと言えばわからないけど、後々自分の立ち回りで不満を持つ人がいるかもしれないから…と当時は無意識に身を守る気持ちだったのかもしれない。
②育児休暇の長さも不満を募らせる原因のひとつだったかもしれない
私は高齢出産になるぎりぎりの初産だったため、2人目もあわよくば続けて授かり、この育休中にストレートで生んでしまいたいと目論んでいた。
その狙いが命中し私は2人目を授かり、トータルで2年3か月の育休をすることとなった。
私が育休中、人が足りなくて大変だったらしく、募った不満は人員配置の判断をする店長ではなく私に向かうこととなった。
会社が解決するべき問題も、現場にとってはわかりやすく穴をあけた人が悪いという判断になってしまうのはわからなくもないけど、そこでそういう風潮をよしとしていた店長が問題だったなと思っている。
③育休から復帰する時の立ち回り方に問題があった?
2人のこどもの保育園の入園時期がずれたことにより、職場復帰しなくてはならない期限と実際に職場復帰出来る日に乖離が生じたことで、職場とのやりとりや状況が複雑になってしまったことが原因で手続きを担当する事務のおばさんに不満を生じさせてしまった。
それに加え保育園の事情、家庭の事情で当面は土日祝日の休みを希望したことで、そんな都合のいい働き方はずるいんじゃないか、という意見を持つ人がいて、状況が更に悪化した。
誰にどんなマタハラにあったのか
事務所のおばさん連中
保育園的に復帰日の期限が決められていたが、上の子と下の子の保育園入れる時期がずれたことによって、実際に復帰できる日と復帰していなければいけない日にずれが生じた。
つまり、上の子はまだ保育園預けられない日に職場復帰しなければいけなくなったのだけど、そこには残っていた有給が使えると思っていた。それなのに総務のおばさんはあくまでも「出勤出来る日が復職日となる」と譲らず、それも復職期限の3日前に言われ、預け先を探すのもかなり苦労し、ファミリーサポートなるものでなんとか数時間預け、その日を復職日とすることが出来た。
これも後に本当は有休を使えたということがわかったが、振り返ってみるとおばさんは私にいじわるしたい気持ちがあったんだろうと思わざるを得ない。
その他、事務所のおばさん連中には冷ややかな態度をされたり、今まで注意をされたこともないような些細なことに対してすごい剣幕で注意されるようになった。事務所に事務仕事の為に立ち入ることもあったが、私以外で楽しそうに話したり、あからさまに蚊帳の外の空気感を感じて、気まずくてきつかった。
今となってはこんな仲間外れみたいな事をするつまらん人間にどんな態度をされたとて気にすることもなかったのかもしれないけど、渦中にいるとそうも思えないのが正直なところ。
店長
面談時に降格について、遠回りに言われた。え?それって降格しろって事ですか?と聞いたら明言しないものの、その方が負担がなくていいんじゃないかと明らかに降格に持ってきたい話ぶりで、その時はそんなもんかもなぁ、くらいにしか思っていなかったけど後に調べたらがっつりマタハラやん!と。
同僚
実際に水産で一緒に働く人達もみんな冷たく、育休前の和気あいあいとした雰囲気は復帰後微塵もなかった。
私は最初それに気づかず、育休前と同じテンションで話しかけて無視され、その後暴言を吐かれてやっと、この職場全体で何か前と違っているとわかって愕然とした。
暴言は「時短とか土日やすみとかそんな働き方してるやついねーよ。ちょっと考えたらどうよ?職場への印象悪くなるよ?」と。
受かった保育園が小規模保育園で土曜預かりに難色を示されてしまい、当初は強気に交渉できるものとも知らず土曜は保育園が無理ということで土日は働けないと店に伝えたところの、同僚の反応。
マタハラにあった時にどう行動したか
上記のそれぞれにあったマタハラは復帰初日からの話。子達との隔絶された世界から社会とのつながりを取り戻すべく意気揚々と出勤して一時間も経たずに起こった出来事。
特に同僚からの暴言と態度には楽しみにしていた期待を粉々に粉砕されて、先も見えなくなってどうしていいのか本当にわからなくなった。
全く想像していなかっただけに。
組合にそっこー相談
その日の休憩時、そっこー組合に電話をして事情を報告、相談した。
なんとなく補足的に伝えた降格することになったという事実はマタハラの例にもよく出てくる典型的な事例とは知らなかったが、それが結果的に組合に起こっているマタハラを裏付けることになったようで何とも結果オーライ。
後日店長と面談をしているとなんだか話が微妙にかみ合わず、「あれ?私降格しないんですか?」と聞いたところそれは今すぐという話ではないという手のひら返し。
後に組合から指導を入れたと組合の方から聞いて、腑に落ちる。
それにしても、なかったことのようにする店長のやり方はかなりせこいなと思った。
マタハラ発言行動全て記録
同僚、店長、事務所のおばさん連中、私に対してしたマタハラ言動は全て日付、時間、状況、具体的な言動を記録。なんとなく記録しておいた方が後々いいのかなと直感的に思った為。
私の場合、組合に報告する時にしか役立たなかったけど、本格的に戦うことを考えている人は記録必須
出来るなら交渉の場とか、ハラスメントの現場で録音とかも後々有利になると思う。
それが出来なくとも、ノートに言われたことや日付などをメモしておくのはこじれた時の為に絶対にしておくべき。
仕事は完璧に。求められていること以上を。
仕事は仕事で揚げ足取られないようにミスのないようしっかりこなす。それ以上の他の人がやらないプラスアルファの仕事をする。
私も周りが敵だらけの状況でミスをしてしまったらいくらでも足元すくわれる環境だったため、いっそう気を引き締めて仕事に挑んだ。
私の場合、今後の活躍に期待され育休前の昇進になったため、育休復帰後もまだ職位に見合った仕事が出来ていたわけではない。復帰後に関しても実質的に職位に求められている仕事内容を時短勤務の時間内に遂行できるかと言われれば無理だよね。
マタハラを乗り越えて変わっていった環境
ハラスメント的な言動には反応せずに仕事を淡々とこなしていいくうちに、いじめがいがないと思われたのか事務所のおばさん連中の態度はだいぶ軟化してきた。いつも事務所で私以外にお菓子を配っていたのが私にもくれるようになった(こう書くととんでもないくらいにくだらない事だけど、お菓子が欲しいとかそんな話ではなくそんな仲間外れな状況に身を置くストレスがヤバかったのです…。)。
店長は表向きは私の子を育てながらの仕事に理解を示しながらも、周りの状況を改善するように動いてくれることはなかった。この店長の身の振り方が後に自分の首を絞めることになった。
水産のメンバーがそれぞれの不満を解消しきれず、結局私含めて4人退職することになってしまい、現場を回すことが出来なくなってしまった。その時に一か月でもいいから退職の期間を延ばすことはできないか?と泣きつかれたが「あの時、この状況をどうにかしてほしいと助けを求めたけど結局何もしてくれなかった。一番つらい時に助けてくれていたら私も店長を助けたいと思ったかもしれません。正直ざまあみろと思ってます」と丁寧にお伝えしました。
水産の同僚に関しては私の状況を理解し、和解できた人が多かったが一人だけ45歳くらいの子を持つ母が最初から最後まで私を嫌い続け、無視したり嫌味を言ったりと一生懸命だった人がいる。
同じ子を持つ働く親として、一番の理解者であってほしかった彼女は最後の最後までひどい態度だった。私としてはそこまで嫌われる理由がないため、魂の階層レベルが違うんだと理解を求めることを諦めて接していた。
辞めた今はたまに近所で見かける程度だけど、当然話すこともないため路傍の石のごとくスルーしている。
一緒に働いている当時は彼女が近くにいるだけで呼吸が浅くなって、動悸がするなど体にも影響が出ていた。
マタハラにあったら、まとめ。
マタハラになんてあわないのが一番だけど、もしあってしまったら
- マタハラ内容を事細かに「いつ」、「だれが」、「どんな」言動をしたのかを記録する。
- 必要に応じて録音する。
- 組合があるなら組合に相談。
- 場合によっては都道府県で設置している相談窓口に相談する
- 働き続けることでストレスがやばいのであれば思い切って辞めるのもあり。
もう顔も合わせたくないくらいこじらせてしまった場合は退職代行サービスなどを利用して辞めてしまうのも手。【退職代行ガーディアン】