奥芝商店の激ウマえびスープはいこの精神安定剤である




札幌のソウルフード、スープカレー。

北海道の田舎生まれのいこは高校を卒業後、進学の為に札幌に出てそれから10年と少し札幌で暮らした。

北海道を離れて丸2年、猛烈に恋しいものがある。

YES、スープカレー。

最初のスープカレーブームで始めてスープカレーを食べた時、あまりの斬新さ、そして美味しさにびっくらこいた事を覚えている。

それからというものスープカレー屋を見ると入らずにいられない病気にかかってしまったのだ。

奥芝商店誕生!徒歩3分で行ける魅惑のお味。

札幌に住んでいた頃、いこの家のすぐ側にある古民家が改装中なのを目にした。

リフォームしてんのかなー、なんて横目に通り過ぎていた。

その時はまだ、お店になるような雰囲気もなく、ましてやあんなうまいカレーが出てくる、行列の出来る店になるなんて誰も想像しなかっただろう。

だって、その古民家がある通りは普通の住宅街で、道も狭いし飲食店をそこに出すなんて相当の勝算がないと無理な立地。それをあそこまで流行る店にした店主、さすがっす。

ある日、いこは何の気なしにマンションを出た。すると通りに美味しそうな匂いが漂っている。どこから来る匂いかは知らないけど、いこはいい匂いのする方へ無意識に導かれていった。よく漫画で見るやつよ。クンクンって(笑)

匂いを探って歩いていくと、あの古民家にたどり着く。どーやらスープカレー屋になったらしい。

何の躊躇もなくいこは店に吸い込まれるように入っていく…。

それが、いこと『奥芝商店』の出会いだった。

まぁ長いこと待つよ。でもね、それもアクティビティ。

それからというもの、何かあったら奥芝商店、何もなくても奥芝商店と家が近いことも相まって実に足繁く通った。

最初はすぐに入れたのが、あっと言う間に噂が広がり行列の出来る店になってしまったのだ。平気で店に入るまで1時間、オーダーしてから出てくるまで30分。と魅惑のスープカレーに辿り着けるまでが、まぁ長い。

いこはその待ち時間さえも美味しくいただこうと、そこに置いてある漫画を行くたびに読み進め奥芝商店で読み始め、奥芝商店で読み終わった漫画もあるほどだ。

その漫画は「岳(ガク)」。山岳救助隊のお話で映画で長澤まさみちゃんと、小栗旬君が出てたやつ。映画はともかく、漫画はおもしろい。

もし奥芝商店に初めて行くなら1時間以上は待つ前提で並ぶといろいろ楽しめる。

心して臨め。

えびスープやわらかチキンきくらげトッピング辛さは皐月(5番)ご飯は小盛!

いこは初めて奥芝商店との感動の出会いから、一度も浮気をしていない。

スープはノーマルとえびスープがあるが、ダントツえびスープが人気。

えびで取ったダシがめちゃ効いていて本当においしい…って書いている今も口の中よだれですよ。今やけっこういろんなお店がえびスープ導入してるけど先駆けは奥芝商店でしょう。

メニューもいろいろあるんだけどスタンダードはやわらかチキン。シーフードとか角煮とかいろいろ試してみたかったけど、胃袋つかまれちゃってさ、ほんと浮気出来んかった。

チキンはその名の通りほろほろとやわらかく、骨付きのチキンレッグはよく煮込まれていて味もしっかりと染み込んでいる。

そして嬉しいオプション!なんとトッピングが一品無料。いこは断然きくらげ。もうきくらげしかない、と思ってる。

続きまして大事な辛さ。辛さは食後の満足度を左右する大事な選択。奥芝商店は辛さを12段階に分け、旧暦月名で表している。睦月から師走に向けてどんどん辛くなっていく。

いこは無料の範囲で一番辛い皐月がお気に入り。辛さがちょうどよく、いこはこれ以上でもこれ以下でもダメなのだ。

ご飯は大食いの男性でもない限りは小盛りをおすすめする。スープカレーの中に入っている具財だけでかなりのボリュームなので間違って大盛りを頼もうものならお腹はちきれんばかりになること間違いなし。

平日は玄米と白米を選べるのー!玄米はなくなり次第終了だけどね。

そんなわけでいこは奥芝商店に行くと、呪文の言葉「えびスープやわらかチキンきくらげトッピング辛さは皐月(5番)ご飯は小盛でお願いします!」とテンプレートのように毎回唱えるのだ。

あーー、奥芝商店に会いたいーー。

実は先日、奥芝商店切れを起こし、手が震えているいこを見かねた旦那わさおくんが「奥芝商店八王子店」に連れて行ってくれたのだ。

その話はまた今度。